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YCAM Re-Marks

tFont/fTime

セミトラ

フォントが時間を作り出す―
実空間とネットに出現する広大なフォントスケープ

メディアテクノロジーとデザインをクロスオーバーさせながら、幅広い分野で活動を展開するクリエイター集団、セミトランスペアレントデザイン。本展では、そこから生まれたアートユニット「セミトラ」が、〈フォントにおける時間〉をテーマに、新作インスタレーションを多数発表した。
日常生活で目にする〈文字〉のほとんどがデータ由来のものになった今日。コピー・アンド・ペーストを繰り返しながら流通していくデータとしての文字に、もし〈経年劣化〉という概念があったとしたら――そんな発想に基づいて制作された作品群は、いずれも身体感覚を活かして自由に改変できるストリート的な感覚が積極的に導入されているほか、ネットワーク経由での参加も可能となっており、展覧会総体として、文字のある風景=フォントスケープを実空間/ネットワーク空間に生み出し続けた。
日時
2009年9月19日〜2010年1月10日
会場
スタジオB、ホワイエ、2階ギャラリー、中央公園
特設サイト
http://semitra.ycam.jp/
ポスター、フライヤーなど

作品

Movable Type[活字] (YCAM委嘱作品/世界初公開)

セミトラ

音楽のように再生するフォント

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Movable Type[活字] (YCAM委嘱作品/世界初公開)

セミトラ

音楽のように再生するフォント

会場内に設置された巨大なスクリーンには、セミトラのデザインによる書体「fTime(フォントを持った時間軸)」がアルファベット順に表示されている。スクリーンの手前に並んだ6台のターンテーブルを用いて、観客がレコードを再生すると、fTimeが下にスクロールし、スクラッチなどのDJテクニックを使用すると、このfTimeの形状に不可逆的な歪みが加えられる。この操作が開館時間中、繰り返しおこなわれる結果、アルファベットの形状は次第に磨耗/劣化していく。そして、この情報がネットワークを介し、展覧会全体へと波及していくことで、変化し続けるフォントスケープが現れる。
巡回情報
  • 2010年10月22日〜11月18日 セミトラ展 ウェブから生まれるデザイン
    会場: クリエイションギャラリーG8(東京)

Typesetting[組版] (YCAM委嘱作品/世界初公開)

セミトラ

「fTime」で表示されるインターネットからのメッセージ

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Typesetting[組版] (YCAM委嘱作品/世界初公開)

セミトラ

「fTime」で表示されるインターネットからのメッセージ

会場内に設置された巨大なスクリーンには、特設ウェブサイトに投稿されたメッセージが、『Movable Type』で生成されたフォントを用いて次々と表示されている。fTime は時間とともにその形状が劣化していくため、同じメッセージを投稿したとしても、時間によってこの作品の印象は大きく異なったものとなる。また、この作品の様子は、特設ウェブサイト上でストリーミング配信されており、遠隔地からメッセージを投稿した参加者も、フォントが劣化していくプロセスを見ることができる。
会場とウェブサイト上の時間が同期しながら、変容を続けるこの作品には、ネット社会特有の時間のあり方、そして不特定のユーザー間を移行するメッセージの姿が象徴的に表現されている。
巡回情報
  • 2010年10月22日〜11月18日 セミトラ展 ウェブから生まれるデザイン
    会場: クリエイションギャラリーG8(東京)

California Job Case[組版のケース] (YCAM委嘱作品/世界初公開)

セミトラ

「fTime」の変容プロセスを一望する

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California Job Case[組版のケース] (YCAM委嘱作品/世界初公開)

セミトラ

「fTime」の変容プロセスを一望する

会場内に設置されたスクリーンには、『Movable Type』で生成されたアルファベットや数字、計33個の文字が全て表示されている。手前に設置されたターンテーブルを観客が操作することで、音楽や映像を再生するように、フォントが劣化していくプロセスを任意の速度で再現することができる。
fTimeのフォントサンプルとも言えるこの作品には、時間とともに変化していく一字一字の個性が表現されている。
巡回情報
  • 2010年10月22日〜11月18日 セミトラ展 ウェブから生まれるデザイン
    会場: クリエイションギャラリーG8(東京)

No Flash Photography Allowed

セミトラ

カメラで撮影することで、初めて見えるメッセージ

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No Flash Photography Allowed

セミトラ

カメラで撮影することで、初めて見えるメッセージ

スケートボードのランプをサンプリングした湾曲スクリーンには、本展の特設ウェブサイトに投稿されたメッセージが、セミトラのデザインによる書体「tFont(時間を持ったフォント)」を用いて表示されている。tFont は一見すると点滅しながらうごめく大量の光の粒にしか見えないが、この光の粒を露光時間(シャッタースピード)を伸ばしたカメラで撮影することで、フォントが浮かび上がり、その光の粒が持つ意味を解読できるようになる。
また、別会場にはこの作品をいくつかの異なる露光時間で撮影した映像と、セミトラ自らがこの作品を撮影した写真作品が展示されている。

LCD/CRT (YCAM委嘱作品/世界初公開)

セミトラ

メディアを通じて、表情を変えるフォント

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LCD/CRT (YCAM委嘱作品/世界初公開)

セミトラ

メディアを通じて、表情を変えるフォント

円形に配置された10台の液晶モニタ(LCD)とブラウン管モニター(CRT)にはfTimeの劣化プロセスや、fTimeからランダムに抽出された1文字が表示されている。解像度や表示システムの異なるメディアを通じてfTimeを表示するこの作品には、フォントと時間、そしてアウトプットメディアとの多様な関係性が、象徴的に表現されている。
巡回情報
  • 2010年10月22日〜11月18日 セミトラ展 ウェブから生まれるデザイン
    会場: クリエイションギャラリーG8(東京)

巨大サイン(オブジェ+ベンチ) (YCAM委嘱作品/世界初公開)

セミトラ

環境に溶け込んでいく巨大なフォント

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巨大サイン(オブジェ+ベンチ) (YCAM委嘱作品/世界初公開)

セミトラ

環境に溶け込んでいく巨大なフォント

本展のキーワードである「T」と「F」の文字をサンプリングした巨大なオブジェとベンチ。YCAM内外の環境や機能に文字が溶け込み、日々の情景とともに変化していくフォントスケープをつくりだしている。
とくに、ホワイエに設置されたオブジェは、フルカラーLED照明ユニットを内蔵し、特設ウェブサイトから色をコントロールすることができる。色をさまざまに変化させていくこの作品は、ホワイエを覆うガラスの壁面にその姿を映し出しながら、多重的なイメージをつくり出している。
巡回情報
  • 2010年10月22日〜11月18日 セミトラ展 ウェブから生まれるデザイン
    会場: クリエイションギャラリーG8(東京)

ドキュメント映像

セミトラ

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ドキュメント映像

セミトラ

セミトラの母体である、セミトランスペアレント・デザインの活動を紹介するドキュメント映像。

イベント

アーティストトーク

2009年9月19日

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アーティストトーク

セミトラが、作品の背景や制作プロセスについて解説するトークイベントを開催した。ゲストにウェブデザインやインターフェースデザインの分野で注目を集めるデザインスタジオ「tha ltd.」の中村勇吾、阿部洋介を迎え、セミトラの作品や今日のウェブデザインについてのディスカッションもおこなった。
日時
2009年9月19日
会場
ホワイエ
クレジット
ゲスト:セミトラ中村勇吾阿部洋介
モデレーター:阿部一直(YCAM)、会田大也(YCAM)

ワークショップ「typo DJ」

2009年11月28日、29日

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ワークショップ「typo DJ」

映像メディアを用いて、表現や発信をおこなう能力を育成することを目的に、楽器を演奏するように映像を「演奏」する方法を学ぶワークショップ。ターンテーブルの要領で映像を再生することができる特殊なDVDプレーヤーを使用して、参加者自身が撮影したさまざまな映像素材を再生。参加者は、講師のHIFANAとIZPONからスクラッチなどのDJテクニックを教わりながら、身体を活かして映像を「演奏」する方法を実践的に学んでいった。
日時
2009年11月28日、29日
会場
スタジオA
クレジット
講師:HIFANAIZPON

助成:財団法人エネルギア文化・スポーツ財団
協力:GROUNDRIDDIM
協賛:パイオニア株式会社

プロフィール

クレジット

主催:

  • 財団法人山口市文化振興財団
  • 文化庁
  • やまぐち地域文化芸術振興プラン実行委員会

後援:

  • 山口市
  • 山口市教育委員会

文化庁「地域文化芸術振興プラン推進事業」

協賛:

  • カラーキネティクス・ジャパン株式会社

技術協力:

  • YCAM InterLab

企画制作:

  • 山口情報芸術センター[YCAM]
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