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datamatics

池田亮司

0と1の間に広がる無限―
微視的かつ巨視的なデータに対する知覚の臨界点に挑む

音や光の物理的特性、時間や空間といった人間の知覚をめぐる様々な条件を極限まで突き詰めることで、全く新しい体験を切り拓いてきた池田亮司。本展では、不可視で多様な実体を持つ〈データ〉を知覚するためのポテンシャルを探る『datamatics』と、再生装置の限界と人間の知覚の閾値の関係を考察する『test pattern』という2つのプロジェクトの最新形となるインスタレーションとコンサートピースを発表した。
これらの作品を通じて、データという視点から現実を抽象化して捉えることの可能性と、私たちの世界に巨視的かつ微視的に存在するデータに対する知覚の臨界点を提示した。
日時
2008年3月1日〜5月25日
会場
スタジオA、スタジオB
特設サイト
http://datamatics.ycam.jp/
ポスター、フライヤーなど

作品

data.tron (日本初公開)

池田亮司

見る者を圧倒する巨大な〈データ〉の宇宙

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data.tron (日本初公開)

池田亮司

見る者を圧倒する巨大な〈データ〉の宇宙

純粋数学や膨大なデータの組み合わせによって構成される映像と、それとは対照的な微細なサウンドによるオーディオビジュアル・インスタレーション。
会場に設置された超巨大スクリーンには、複雑かつ高速な演算に基づき、ピクセル単位で厳密にコンポジションされた映像が投影されており、表象を超越した純粋な光の運動として三次元的な体験を鑑賞者にもたらしている。さらに、この映像を監視するかのように精密に刻まれるサウンドが、作品空間に緊張感を与え、鑑賞者に作品への没入を促していく。
クレジット
コンピューター・グラフィクス:松川昌平

制作:ル・フレノア国立現代芸術スタジオ、Forma

data.film [nº1-a] (日本初公開)

池田亮司

〈データ〉の存在を巨視的に体感し、微視的に認識する

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data.film [nº1-a] (日本初公開)

池田亮司

〈データ〉の存在を巨視的に体感し、微視的に認識する

35mmフィルムの物質再現の限界まで精緻に突き詰めたインスタレーション。
高輝度のLEDライトボックスにマウントされた横幅10メートルの35mmフィルムには、厳格な数学に基づく純粋かつ膨大なデジタルデータが微視的限界レベルで精緻にプリントされ、光の水平線のような特異なプロポーションを形成している。鑑賞者はこの作品を通じて、その膨大なデータを巨視的に体感し、さらに近接した時には、その圧倒的な世界を微視的に認識することができる。
クレジット
コンピューター・グラフィクス:松川昌平
ライトボックスデザイン:松川昌平
35mmフィルム現像/プリント:Color by Dejonghe NV

制作:ル・フレノア国立現代芸術スタジオ、Forma

test pattern [nº1] (YCAM委嘱作品/世界初公開)

池田亮司

再生装置と人間双方への反応テスト

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test pattern [nº1] (YCAM委嘱作品/世界初公開)

池田亮司

再生装置と人間双方への反応テスト

サウンドからリアルタイムに変換/生成された視覚パターンからなるオーディオ・ビジュアルインスタレーション。
完全に暗転された会場に、一直線上に配置された8台のモニターと16台のスピーカー。スピーカーから発せられるサウンドは、空間を鋭利に切り裂くように移動し、モノトーンのラインからなる整然としたパターン映像へと即時に変換され続ける。またモニターの映像は、スピーカーから発せられるサウンドに同期しながら、毎秒数百フレームを超えるほどの速度で鮮烈に変化し続ける。
これらのサウンドと映像は、作品を構成する再生装置に出力のテストを強要するとともに、鑑賞者に対しても知覚のテストを促す信号として機能する。
クレジット
ソフトウェア開発:徳山知永

datamatics [ver.2.0] (日本初公開)

池田亮司

形式/表象/認識の緊張関係を極限まで追求する

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datamatics [ver.2.0] (日本初公開)

池田亮司

形式/表象/認識の緊張関係を極限まで追求する

2006年に発表されたコンサートピース『datamatics [ver.1.0]』に、第2部を追加した新バージョン。
第2部では、前バージョンのサウンドや映像、さらにはソースコードも含めたあらゆるオリジナル要素が客観的に脱構築されながら、作品の原理が再遂行され、一種のメタ的な『datamatics』とでも呼ぶべき新たなパートが立ち上がっている。超高速のフレームレートや変動するビット深度など、サウンド/映像の両要素において、作品における技術的なダイナミクスは、依然われわれの知覚の閾値に挑戦し続ける。
クレジット
コンピューター・グラフィックス:松川昌平、角田大輔、平川紀道、徳山知永
プログラミング:松川昌平、角田大輔、平川紀道、徳山知永

協力:Recombinant Media Labs
共同委嘱:AV Festival 06, ZeroOne San Jose & ISEA 2006
共同制作:ル・フレノア国立現代芸術スタジオ、ジョルジュ・ポンピドゥー国立芸術文化センター、Forma、山口情報芸術センター[YCAM]

イベント

プロフィール

クレジット

主催:

  • 財団法人山口市文化振興財団

後援:

  • 山口市、山口市教育委員会

助成:

  • 財団法人朝日新聞文化財団
  • 平成19年度文化庁芸術拠点形成事業

協賛:

  • ミックスウェーブ株式会社

協力:

  • ル・フレノア国立現代芸術スタジオ
  • ジョルジュ・ポンピドゥー国立芸術文化センター
  • Forma

技術協力:

  • YCAM InterLab

企画制作:

  • 山口情報芸術センター[YCAM]
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