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YCAM Re-Marks

LIFE - fluid, invisible, inaudible...

坂本龍一+高谷史郎

ノンリニアな〈共生系〉に向けて―
同期と分散の中に浮かび上がる記憶とビジョン

クラシック音楽や民族音楽、ポップ音楽などさまざまな領域を横断しながら世界的に活躍を続ける音楽家の坂本龍一と、京都を拠点に国内外で活躍するアーティスト・グループ「ダムタイプ」の中心的メンバーで映像作家の高谷史郎。本展では1999年に初演された坂本龍一によるオペラ『LIFE』をベースにした、2人のコラボレーションによる大規模な新作インスタレーション作品を発表した。
本展のサブタイトルには、〈曖昧で不確定な領域へのアクセス〉、そして〈アクセスする人間の変化〉という、今後の人間社会のビジョンが込められている。霧、音、映像といった要素が相互に結びつきながらも、意味や表象としてではなく、あくまでも「空間に存在するもの」として庭園のような環境を構築する本作を通じて、環境と知覚の間に潜む不確定性を提示するとともに、新たな感性を創造する回路を開いた。
日時
2007年3月10日〜5月28日
会場
スタジオA
特設サイト
http://rsst.ycam.jp/
ポスター、フライヤーなど

作品

LIFE - fluid, invisible, inaudible... (YCAM委嘱作品/世界初公開)

坂本龍一+高谷史郎

無限に流動し続ける音と光が環境への新たな感性を開く


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LIFE - fluid, invisible, inaudible... (YCAM委嘱作品/世界初公開)

坂本龍一+高谷史郎

無限に流動し続ける音と光が環境への新たな感性を開く


20世紀の音楽様式を精密にシミュレートした楽曲と、20世紀の歴史的事件の記録映像からなる坂本龍一のオペラ作品『LIFE』を解体/再構築するかたちで制作したインスタレーション作品。
中空に浮かんだ9つの水槽には霧が充満し、そこに映像が上方から投影されており、また水槽に対応して設置された9つのスピーカーから発生する音が会場に響き合う。ゆらめく霧を透過して刻々と姿を変える映像と、降り注ぐような音は、同期と分散を繰り返しながら空間内で複雑に交錯する。観客は歩き回ったり寝ころんだりしながら、移ろいゆく光と音の世界に身を委ね、見えるものと見えないもの、聴こえるものと聴こえるものとの間にある界面へと知覚を開くことになる。

水槽と霧
会場には1.2メートル四方、深さ30センチメートルの水槽が9つ、宙吊りにされている。その内部は約100リットルの水で満たされ、水面には超音波霧発生装置によって生成した霧がその厚みを変えながら、絶えず流動している。作品に使用している映像はこの霧をスクリーンに投影され、具象的でありながら抽象的な、そして非物質的でありながら物質的な印象を見る者にもたらす。

映像と音
本作の映像と音は、オリジナルの『LIFE』から切り分けたシーケンスに、新たに制作したものを追加した、それぞれ約400個程度のシーケンスからなる。映像は15種類以上、音は30種類以上にカテゴライズされ、これらがアルゴリズミックに組み合わされることで、無限に変化を続ける空間を実現している。
巡回情報
  • 2011年4月2日〜5月29日 MATIÈRE – LUMIÈRE
    会場: Le 360(フランス)

  • 2010年3月2日〜5月2日 Digital Life
    会場: La Pelanda - Centro di produzione culturale(イタリア)

  • 2007年9月15日〜11月4日 会場: NTTインターコミュニケーション・センター[ICC](東京)

クレジット
サウンド・プログラミング:矢坂健司(有限会社シネティクス)
ビジュアル・プログラミング:真鍋大度
システム・プログラミング:古舘 健
サウンドシステム・アドバイス:佐藤博康(株式会社バラッド)
マテリアル・エディティング:泊 博雅
機材コーディネート:土屋真信、毛利泰士(株式会社オフィス・インテンツィオ)
テクニカル・アシスタント:尾崎 聡
レコーディング・エンジニア:フェルナンド・アポンテ
プロダクション・マネージメント:エヴァン・バルマー(Kab America Inc.)
リーガル・スーパーバイザー:スーザン・バトラー
アドバイザー:浅田 彰

イベント

オープニング・ライブパフォーマンス

2007年3月10日

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オープニング・ライブパフォーマンス

展覧会のオープンを記念して、本展のアーティストである坂本龍一と高谷史郎によるライブパフォーマンスを開催した。このライブパフォーマンスは、展示作品の空間、システムをそのまま使用しておこなわれ、観客は自由に作品空間の内部に入りながら、思い思いの場所で圧倒的な空間の変容を体感した。
日時
2007年3月10日
会場
スタジオA
クレジット
出演:坂本龍一、高谷史郎

アーティストトーク

2007年3月11日

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アーティストトーク

批評家の浅田彰をモデレーターに、本展アーティストの坂本龍一と高谷史郎が作品の背景や制作プロセスについて解説するトークイベントを開催した。
日時
2007年3月11日
会場
ホワイエ
クレジット
ゲスト:坂本龍一高谷史郎
モデレーター:浅田彰

プロフィール

クレジット

主催:

  • 財団法人山口市文化振興財団

後援:

  • 山口市
  • 山口市教育委員会

助成:

  • 平成18年度文化庁芸術拠点形成事業

協賛:

  • 株式会社バラッド

協力:

  • commmons
  • Kab America Inc.
  • 株式会社キャブ
  • 有限会社シネティクス

共同開発:

  • YCAM InterLab

企画制作:

  • 山口情報芸術センター[YCAM]
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