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YCAM Re-Marks

Corpora in Si(gh)te

doubleNegatives Architecture

メディアテクノロジーを駆使した新しいスタイルの建築展
環境に呼応する自律的建築を、情報ネットワークによって抽出する

多様なメディアやプラットフォームを横断しながら、建築の新しい可能性を探求する建築ユニット「doubleNegatives Architecture(dNA)」。本展では〈自律的に生成する建築〉〈新しい空間表記法を取り入れた建築〉〈環境に対して知覚性を持つ建築〉の実現を目指すdNAのプロジェクト「Corpora」の最新形を発表した。
会場周辺に形成されたセンサーのネットワークから取得した環境情報と、dNAが編み出した独自の空間表記法をもとに、変化し続ける不可視の建築を立ち上げ、それを映像や図面、オブジェなどへと展開していく本プロジェクトを通じて、最新のメディアテクノロジーと先鋭的なビジョンがもたらす建築と環境との対話の可能性を提示した。
日時
2007年10月13日〜2008年1月13日
会場
スタジオB、ホワイエ、2階ギャラリー
特設サイト
http://corpora.ycam.jp/
ポスター、フライヤーなど

作品

Corpora in Si(gh)te (YCAM委嘱作品/世界初公開)

doubleNegatives Architecture

独自の空間表記方法と空間操作システムを内包する〈知覚する建築〉

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Corpora in Si(gh)te (YCAM委嘱作品/世界初公開)

doubleNegatives Architecture

独自の空間表記方法と空間操作システムを内包する〈知覚する建築〉

3次元の空間情報として、情報空間に自律的に生成していく建築体。
この建築体を構成する結節点は、それぞれが一種の知覚を持った主観的視点となっており、結節点同士の関係性や、環境情報を分析しながら、移動/消滅/複製をおこなう。このようなプロセスを各結節点が絶えず繰り返す、タイトルにも含まれる「Corpora」というキーワードが象徴的に表す「自律生成による総体」という状態をつくり出していく。
本展では、こうして生み出される建築体の全体像をインタラクティブに体験するインスタレーション、建築体の一部を物質化したオブジェを展示したほか、館内各所にディスプレイを設置し、その場所から見える建築体のリアルタイムの様子を、現実の風景とオーバーラップするかたちで表示した。

究極の主観的視点「スーパーアイ」
doubleNegatives Architectureが提唱する独自の空間表記方法で、自己の視点を起点に対象物との方向と距離を表記する。本作では、各結節点がこの表記法に基づいて、自身と周辺の結節点との関係性(過密/過疎、自立可能性など)を常に判定している。

センサー
温度、湿度、照度、音声のレベルなどを感知する小型センサーユニット約30個をYCAM前方の中央公園全体に、そして風向風速計をYCAM屋上に設置。これらが無線アドホック通信をおこなうことでメッシュネットワークを形成し、YCAM周辺の環境情報をコンピューターに送信している。
各結節点は、センサーから収集されたデータをもとに、その状態を変化させていく。

インスタレーション
会場に設置された巨大スクリーンには、「スーパーアイ」に基づいて表記されたこの建築体の図面や、AR技術によって建築体の外観を実風景にオーバーラップした映像が投影されており、観客はこの映像を通じて、局所的視点と総体的視点を往来する状態を体感することができる。また会場では、結節点の変化に応じてサウンドが発生しており、あたかも建築体の内部にいるかのような感覚を想起させる。

オブジェ
ホワイエでは、あるタイミングでの建築体の一部のデータを切り出し、アルミと鉄で再現したオブジェを展示した。この作品を通じて建築体が作り出す空間がどのような直感を与え、またどのような影響を与えるかをヒューマンスケールで体験することができる。
巡回情報
  • 2010年3月17日〜5月11日 Ars Electronica in Mexico
    会場: Laboratorio Arte Alameda(メキシコ)

  • 2009年9月3日〜10月4日 Ars Electronica 2009
    会場: OK Center for Contemporary Art(オーストリア)

  • 2009年1月26日〜3月8日 Transmediale.09
    会場: Collegium Hungaricum Berlin(ドイツ)

  • 2008年9月14日〜11月23日 ヴェネチア・ビエンナーレ第11回国際建築展
    会場: ジャルディーニ地区ハンガリー館(イタリア)

イベント

アーティストトーク

2007年10月13日

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アーティストトーク

展覧会のオープンを機に3部構成のアーティストトークを開催した。
第1部では本展アーティストのdoubleNegatives Architectureを主宰する市川創太が『Corpora in Si(gh)te』の背景や制作プロセスについて解説をおこない、第2部では多様化する建築の現在について積極的に批評活動を展開する五十嵐太郎が、生成的な建築の歴史について振り返った。
これらの発表を踏まえておこなわれた第3部では、建築と環境、建築とメディアテクノロジーの可能性について、両者の対談をおこなった。
日時
2007年10月13日
会場
ホワイエ
クレジット
ゲスト:市川創太五十嵐太郎
モデレーター:阿部一直(YCAM)

ラップトップサウンドコンサート

2007年10月13日

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ラップトップサウンドコンサート

展覧会のオープンを記念して、市川創太と久保田晃弘によるラップトップデュオ「The Cellular Automaton Band」を始めとする4組のアーティスト/ミュージシャンによるライブコンサートを開催した。
日時
2007年10月13日
会場
スタジオA
クレジット
出演:The Cellular Automaton Band[久保田晃弘+市川創太]、澤井妙治、久保田晃弘比嘉了、柳澤真梨奈

プロフィール

クレジット

主催:

  • 財団法人山口文化振興財団

後援:

  • スイス大使館
  • ハンガリー大使館
  • 山口市
  • 山口市教育委員会

特別協力:

  • チューリッヒ芸術大学インタラクションデザイン学科
  • ネクストラボ

協力:

  • 朝日新聞社

技術協力:

  • YCAM InterLab

企画制作:

  • 山口情報芸術センター[YCAM]
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