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YCAM Re-Marks

WORLD B / 意識を裏返し、B面をPLAYせよ

エキソニモ

リアル/バーチャルを超越したリアリティ
結成10周年を迎えたエキソニモが魅せる新たな境地

ニューメディアからオールドメディアまでを柔軟に横断し、情報社会と人間との関係をユーモラスかつ批評的な視点で表現してきたエキソニモ。本展では、結成10周年を迎える彼らの活動を総括するとともに、リアルとバーチャルの二項対立を超越した次のステージへの移行を予期させる新作含む3点のインスタレーションを発表した。
タイトルとなっている『WORLD B』とは、レコードの「A面」に対する「B面」のような世界観のこと指しており、今日の大量消費社会に対抗して、アノニマスな主体同士が形成するより開かれた社会のことを示唆している。オープンソースソフトウェア、サンプリング、創造的ハッキングなどの要素が積極的に取り込まれた展示作品を通じて、本来はサブであったはずの側面が裏返されて、主流となる独創的な世界が全面的に展開された。
日時
2006年4月22日〜7月9日
会場
スタジオB、ホワイエ、中庭
特設サイト
http://exonemo.ycam.jp/

作品

Object B (YCAM委嘱作品/世界初公開)

エキソニモ

リアルとバーチャルの共振がもたらす機械と人間との奇妙な共存

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Object B (YCAM委嘱作品/世界初公開)

エキソニモ

リアルとバーチャルの共振がもたらす機械と人間との奇妙な共存

3Dシューティングゲームを改造して制作したオリジナルのゲームと、ロボットのような奇妙なオブジェからなる大規模なインスタレーション。
会場には、鑑賞者を取り囲むように4面の巨大なスクリーンが設置されており、それぞれに改造されたゲームの映像が投影されている。鑑賞者は会場正面のスクリーンの手前に設置されたマウスとキーボードを通じて、ゲーム内にオブジェを創造し、その位置をコントロールできるほか、ゲーム世界における重力もコントロールできる。
また、鑑賞者を取り囲むようにして、マウスやキーボードなどのインターフェースに、電動工具が組み合わされた3点のオブジェが設置されており、それらがランダムに作動することで、ゲームに何らかのコマンドが入力され、ゲーム内に登場するキャラクターが縦横無尽に動き出す。
このように会場内に設置されたオブジェや端末を軸に、実空間とゲームが同期/非同期を繰り返していくことで、破壊と創造、そして意味と無意味が転倒し、機械と人間、リアルとバーチャルとの境界が融解した独自の世界を作り出している。

ゲーム
本作では、アメリカのバルブ・ソフトウェアが開発した、高い改変性で知られる3Dシューティングゲーム「Half-Life 2」のゲームエンジンを利用しており、これに「Garry's Mod」というゲームを改造するためのフリーソフトウェアを使うことで、独特のオブジェやキャラクター、インタラクション、物理法則などを持ったゲーム世界を実現している。
会場内に設置された4面の幅7.5メートル×高さ5.7メートルの巨大スクリーンに映し出されるのは、このゲームに登場するSORA、JIMEN、KEMONO、NINGENの4人のキャラクターから見たゲームの世界で、正面に映し出されているのが鑑賞者がコントロールできる唯一のキャラクターであるNINGENからの視点となっている。
巡回情報
  • 2007年4月10日〜29日 DEAF07
    会場: LP2(オランダ)

  • 2006年9月15日〜11月26日 コネクティング・ワールド:創造的コミュニケーションに向けて
    会場: NTTインターコミュニケーション・センター[ICC](東京)

REAL SPACE IN VEDA (YCAM委嘱作品/世界初公開)

エキソニモ

ネットからもたらされる涅槃の響きに満たされる

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REAL SPACE IN VEDA (YCAM委嘱作品/世界初公開)

エキソニモ

ネットからもたらされる涅槃の響きに満たされる

エキソニモがインターネット上で公開しているネットアート作品『Space in Veda』をもとに、実空間に展開したインスタレーション。
『Space in Veda』は、様々なウェブサイトに仕掛けられたバナーをクリックすることで、バナーと同サイズのウィンドウがデスクトップ上に複数出現し、サウンドを生成しながらデスクトップ上を飛び回るという作品だったが、実空間に展開する本作では、ウィンドウを電光掲示板型のオブジェとして実体化。このオブジェに表示/再生されるサウンドとビジュアルは、ウェブサイトの訪問者によってコントロールされ、会場となる中庭をサウンドで満たしていく。
クレジット
技術協力:クワクボリョウタ
制作協力:西形友三郎、大畑彩
機材協力:国際情報科学芸術アカデミー[IAMAS]

しカくノムこう (日本初公開)

エキソニモ

〈描くこと〉のダイナミズムを感覚し直す


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しカくノムこう (日本初公開)

エキソニモ

〈描くこと〉のダイナミズムを感覚し直す


オリジナルのドローイング環境と、それと連動した2つの部屋からなるインスタレーション。
1つ目の部屋には、コンピュータとペンタブレットからなるドローイング環境があり、観客が自由に好きな絵を描くことができる。しかし、体験者が絵を描こうとした瞬間に、画面と部屋の明かりが消え視覚的な情報が一切奪われ、その代わりにペンの動きに連動した音が鳴り始める。体験者は自分の意識とは無関係に切り替えられてしまった感覚に戸惑いながらも、暗闇の中で絵を描いていく。
つづく2つ目の部屋では、体験者が描いているときに自ら見ることができなかったドローイングのプロセスが大きくプロジェクションされ、その動きがループし続ける。
ウェブサイトにはこのドローイングが時間軸にそってアーカイブされており、ウェブサイトの訪問者は、奇妙に走るストロークだけを鑑賞することになる。

イベント

ワークショップ「hAckleBerry(ハックルベリー)のぼうけん」

2006年5月5日〜6日

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ワークショップ「hAckleBerry(ハックルベリー)のぼうけん」

既成のおもちゃの内部にある電子回路を改造し、オリジナルの楽器をつくるワークショップを開催した。参加者は見慣れたおもちゃに隠されたハードウェアとソフトウェアの仕組みを学びながら、展覧会のコンセプトとも通底する「DIY(Do It Yourself)」の精神に触れていった。
日時
2006年5月5日〜6日
会場
BIT THINGS
クレジット
ファシリテーター:エキソニモ、YCAM教育普及スタッフ

アーティストトーク

2006年5月7日

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アーティストトーク

本展アーティストのエキソニモが、展示作品を実際に体験しながら作品の解説をおこない、制作プロセスを振り返るアーティストトークを開催した。
日時
2006年5月7日
会場
創作学習室
クレジット
ゲスト:エキソニモ
モデレーター:阿部一直(YCAM)

プロフィール

クレジット

主催:

  • 財団法人山口市文化振興財団

後援:

  • 山口市
  • 山口市教育委員会

助成:

  • 芸術文化振興基金

共同開発:

  • YCAM InterLab

企画制作:

  • 山口情報芸術センター[YCAM]
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