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syn chron

カールステン・ニコライ

結晶としてのアート―
融合する時間と空間、共存する秩序と例外

物理現象や生命現象を応用した現代美術で知られ、「アルヴァ・ノト」名義でのサウンドアート作品でも世界的な評価を受けるカールステン・ニコライ。YCAMとベルリンの新国立ギャラリーとの共同プロデュースのもと実現した本展では〈光と音と建築空間の共生〉をテーマとする大規模なインスタレーションを発表した。
幾何学的な知見を援用したアルゴリズムに基づいて映像/サウンド/建築の諸要素を構成し、つくり上げたインスタレーションは、時間と空間、秩序と例外といった異なる概念を相互に結びつける結晶体として作用し、複雑な知覚の在り方を提示した。
日時
2005年12月17日〜2006年2月19日
会場
スタジオA
特設サイト
http://synchron.ycam.jp/

作品

syn chron (日本初公開)

カールステン・ニコライ

光+音+建築の〈共生体〉

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syn chron (日本初公開)

カールステン・ニコライ

光+音+建築の〈共生体〉

緻密なコンポジションに基づき、サウンドアート/映像/建築の諸要素を融合させた大規模なインスタレーション。
会場には特殊な素材で覆われた幅14m×高さ4mの巨大な多面体状の構造体が設置されており、表面には粒子状の映像が投影され、内部にはミニマルなサウンドが満たされている。鑑賞者は構造体の内部と外部を行き来しながら、さまざまな距離や角度から、瞬間ごとに再定義され変容し続けるインスタレーション空間を体験する。

サウンドと映像
構造体の内部を満たすサウンドは「任意の正方形を、2個以上の全て異なる大きさの正方形に分割できるか」という数学上の問題「ルジンの問題」の最小解に基づき、電子音を配置することで作曲されており、21パート/計42分の楽曲群からなる。このサウンドが構造体の表面の皮膜に取り付けられたオーディオ・エキサイターから、あたかも構造体全体から発せられているかのように再生される。
また構造体の表面に投影されている粒子状の映像は、このサウンドの音量や周波数や位相を解析した結果をもとに生成されており、特殊なレーザープロジェクターを使用することで、圧倒的にシャープなテクスチャを実現している。
クレジット
コンセプト/作曲:カールステン・ニコライ
構造物:フィン・ガイペル+ジュリア・アンディ
支持構造物:ヴェルナー・ソベク
アシスタント:ダヴィッド・ルテリエ
サウンドプログラミング:nibo
レーザー光源:イェーノプティークAG
レーザープログラミング:レーザーアニメーション・ゾリンガーGmbH
構造物製作:イデーア・メッセ―デコラシオンバウGmbH
テクニカル・プロダクション:ロブ・ファイゲル
プロダクション・チーム:カールステン・コッペ、クヌート・クルッパ

イベント

raster-noton.ycam+koss

2005年12月18日

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raster-noton.ycam+koss

展覧会のオープニングを記念して、本展アーティストのカールステン・ニコライと、彼が主宰するレーベル「raster-noton」に所属するミュージシャンたちによるライブパフォーマンスを開催した。
日時
2005年12月18日
会場
スタジオB
クレジット
出演(出演順):カンディン・レイ、koss(高橋クニユキ)、byetone(オラフ・ベンダー)アルヴァ・ノト(カールステン・ニコライ)、signal[カールステン・ニコライオラフ・ベンダー

レクチャー「サウンド・アートの現在:1996 - 2006 and beyond」

2006年2月18日

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レクチャー「サウンド・アートの現在:1996 - 2006 and beyond」

サウンドアーティストの久保田晃弘を招き、本展の背景にある美学や潮流についてのレクチャーを開催した。
カールステン・ニコライや池田亮司、オヴァルらが登場して以降のサウンドアートの展開を「コンピューターによる情報のデザイン」という視点から振り返るとともに、ソフトウェア・アートやライブ・コーディングなど近年台頭してきた新しいアプローチについて実例を示しながらその可能性を検証した。
日時
2006年2月18日
会場
ホワイエ
クレジット
講師:久保田晃弘

プロフィール

クレジット

主催:

  • 財団法人山口市文化振興財団

後援:

  • 山口市
  • 山口市教育委員会
  • 大阪ドイツ文化センター
  • 日本におけるドイツ2005/2006

助成:

  • 財団法人アサヒビール芸術文化財団

共同委嘱/共同企画:

  • フロインデグータームジーク・ベルリンe.V.

特別協力:

  • 新国立ギャラリー/ベルリン美術館
  • ベルリン音楽祭「メルツ・ムジーク」

特別助成:

  • シェリング・シュティッフング
  • ハウプト・シュタット・クルトゥーア・フォンズ

協賛:

  • イェーノプティークAG
  • レーザーアニメーション・ゾリンガーGmbH
  • ELACエレクトロアコースティックGmbH

技術協力:

  • YCAM InterLab

共同開催:

  • ビエンナーレ・ベルン05

企画制作:

  • 山口情報芸術センター
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