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YCAM Re-Marks

R/V

クワクボリョウタ

メディアがつくる多重化したリアリティ―
今日的なコミュニケーションの諸相を体験する

エレクトロニクスを駆使して、デジタルとアナログの境界線上を横断する「デバイスアート」と呼ばれる美術作品を発表する一方、企業との協働による玩具の開発なども手がけているクワクボリョウタ。本展では〈テクノロジーによる人間関係の変化〉をテーマに、鑑賞者の知覚を載せて移動するロボットを用いた新作インスタレーションを発表した。
本作のタイトルは、作品がもたらすリアルとバーチャルが混在した状況を示唆するとともに、このロボットの特徴を、生活空間を内包しながら移動可能な「RV」と呼ばれるタイプの自動車(いわゆるキャンピングカー)と重ね合わせる意図が込められている。ロボットを介した鑑賞者同士のコミュニケーションを誘発する本作を通じて、ロボットに対する認識や、コミュニケーション様式が変容していくプロセスを提示した。
日時
2005年1月8日〜2月21日
会場
スタジオB

作品

R/V (YCAM委嘱作品)

クワクボリョウタ

2つの〈身体〉を介した多層的コミュニケーション

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R/V (YCAM委嘱作品)

クワクボリョウタ

2つの〈身体〉を介した多層的コミュニケーション

鑑賞者と視聴覚を交換したロボットを介して鑑賞者同士でコミュニケーションをおこなうインスタレーション。
会場には、キャタピラで移動可能な4台のロボットと、それらを操縦するコンソールボックスが設置されている。ロボットとコンソールボックスは、それぞれ液晶モニターと小型ビデオカメラとマイクを搭載しており、ロボットとロボットを操縦する鑑賞者との視聴覚が交換される。鑑賞者はロボットを自らの分身として操縦し、他の鑑賞者とロボット越しに会話などのコミュニケーションをおこなうことで、〈人と人〉のほかに〈人とロボット〉〈ロボットとロボット〉といった計3種類のコミュニケーションを同時に体験していく。

ロボット
ロボットの前面に搭載された液晶モニターとスピーカーからは、コンソールボックスから無線で送られてきた操縦する鑑賞者の表情と声がリアルタイムに出力されると同時に、そのロボットを操縦するコンソールボックスには、ロボットの前面に搭載されたビデオカメラからの音声と映像が出力される。
一見、鑑賞者とロボットの視聴覚がシンプルに交換されているようだが、会場の床面や壁面にはロボットを介さなければ見ること赤外線のパターンが投影されるなど、双方の「身体」的特性の差異が強調されるような仕掛けが施されており、鑑賞者の内部に特殊な身体感覚が立ち上がるようになっている。

イベント

オープニング・ライブパフォーマンス

2005年1月7日

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オープニング・ライブパフォーマンス

展覧会のオープニングを記念して、エキソニモによるライブパフォーマンスを開催した。
スピーカー、プロジェクター、ビデオカメラ、電球、コンピューターなどの機材を搭載した台車を使用し、YCAM館内を移動しながら、音声ファイルを貼り付けたメールを送信し合い加工して再生したり、トランスミッターを付けたラジコンを操作してそのモーター音を増幅して再生したり、電球を振り子状に揺らしてビデオカメラで撮影しフリッカーノイズに変換したりするなどの、縦横無尽のライブパフォーマンスを展開した。
日時
2005年1月7日
会場
ホワイエ
クレジット
出演:エキソニモ

アーティストトーク

2005年2月13日

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アーティストトーク

本展アーティストのクワクボリョウタが、過去のプロジェクトの紹介をするほか、展示作品の背景や制作プロセスについて解説するトークイベントを開催した。
日時
2005年2月13日
会場
スタジオB
クレジット
ゲスト:クワクボリョウタ

プロフィール

クレジット

主催:

  • 公益財団法人山口市文化振興財団

後援:

  • 山口市
  • 山口市教育委員会

技術協力:

  • YCAM InterLab

企画制作:

  • 山口情報芸術センター[YCAM]
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